100415【映画】ポルターガイスト

トビー・フーパー監督、スピルバーグ製作の作品。

この二人がタッグを組んでいたとは知らなかった。このblogにコメントいただいて初めて知って、実際に観る、というまさにネット社会の恩恵をうけた気分。

さて、作品について。

前半は「ET」「未知との遭遇」を思わせるSFファンタジーのような仕上がり。「ふむふむ、これはトビーもスピルバーグに影響されたな」と思っていたら、後半からいつの間にか骸骨あり、血みたいなドロドロあり、入浴シーンあり、とトビー・フーパー丸出しの展開になっていくのであった。

霊界の存在も始めの方は善とも悪ともいえない描き方をしていて、母親も心霊現象を受け入れるような感じだ(イスを置いて動くのを見たり、子供を置いて動くのを見て喜んだり)。「これはもしや未知との遭遇のように心霊界と家族との交流を描くのか!?ジャンル、ホラーじゃないじゃん」。しかし、トビーの霊はやっぱり悪いやつだった。霊媒師が言った「強大な力をもった邪悪な存在」とはトビーそのもののことだったのだろう。

いったんこの邪悪な霊の存在が宣言されるや、急転直下、回天の勢いで作品はトビー・フーパー一色になってしまう。
この変貌っぷりこそまさにホラーだ。

しかも往生際の悪いことにいったん霊媒師によって「クリーン」されたはずなのに、また出てくる。
出てきて母親のスカートを捲り上げる(笑)。やっぱり、この霊はトビー・フーパーそのものだ。

ラストシーンではやっぱり阿鼻叫喚の畳み掛け攻撃。
骸骨いっぱい。家族は車で精一杯逃げる。
子供が「家が追いかけてくる!」と言うが、その家は霊界に吸い込まれるように跡形も無く消えてしまう。
トビー・フーパー監督の中では「家」というのは重要なキーワードのような気がするが、それをラストで消す。

とにかくこの作品ほど、前後の雰囲気が違う作品はないんじゃないだろうか。
なんとも不思議な感じである。

それにしてもこの家族、子供を取り戻した段階で、はやく引っ越しちゃえば良かったのに。余談だが、「日本の幽霊」池田弥三郎・著、中公文庫BIBLIOという本がある。その本では大まかに「場所に出る妖怪」「人を目指す幽霊」「家に憑く怨霊」「浮動する霊魂」と章立てがされている。それによると家に憑く怨霊は「直接関係が無くても家筋というだけで祖先の行為の報いを受けねばならないので、はなはだ迷惑」とある。あくまで日本の「縁座制」が絡んでくるので何とも言えないが、この作品でも本来、直接報いを受けるべきは不動産屋の社長である。まあ、お父さんが不動産屋の社員で家を売りまくっているNO1営業マンなのだけど、それにしたってこの家に住んでいたがために大変な惨事に巻き込まれてしまうわけだからいい迷惑だ。日本なら引っ越しても血筋に取り憑いてきそうなイヤらしさがあるけど、アメリカだったら引っ越しちゃえば追ってこないんじゃないかな。勝手な想像ですけど。。霊も元は人間だったと考えれば、文化が違えば霊も違うと考えられるでしょう。そういえばまた関係ないかもしれないけど、お父さんが一番やつれていたなあ。やつれメイクだったなあ。それに対してお母さんは変わらなかった気がする。精神的にお父さんが一番悩んでいたんだろうなあ。
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この記事へのコメント

通行人A
2010年04月29日 10:02
見ましたか!時間の無駄ではなかったのみたいなので、紹介した私としても一安心です。この作品続編の2・3もありますが、続編は失敗するというセオリーどおりの駄作で、これ1本で止めておけば良かったのに・・・・と、つくづく思います。そうすれば主役の少女も今頃は良い女優さんに成長していたかも知れないのに・・・。(ご存じかとは思いますが、本作で長女役を演じた女優さんが、撮影終了直後に殺害さたのをはじめ、このシリーズの出演者の誰かが、必ず撮影後に亡くなりますよね。)

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